バカラのルール
バカラ(Baccarat)は、トランプを使用するカジノゲームの一種で、プレイヤーとバンカーの2人の手の勝者を予測するゲームです。以下に、バカラのルールについてステップ毎に詳しく説明します。
バカラでは、ジョーカーを除いたトランプ52枚を6~8デッキ(セット)使用します。
カードの点数は、数字カード(2~9)はその数字通り、絵札と10は0、Aは1として扱います。スート(マーク)によって強さが変わる事はありません。

バカラのルールは、プレイヤーとバンカーにそれぞれカードが配られ、カードの合計点数の下一桁が9に近いほうが勝者となります。
例えば、プレイヤーに配られたカードが7と9のカードであった場合、合計点数は16となりますが、下一桁のみが使われ、プレイヤーの点数は6という事になります。
バカラの賭けをする人は、このプレイヤーとバンカーのどちらが勝つか、あるいはタイ(引分け)になるかを、ゲームが始まる前にあらかじめ予想して賭けます。ここで言うプレイヤーとは、賭けの対象であって、バカラゲームをプレイする人の事ではないので注意してください 。
バカラの賭け方と配当

バカラには基本的に「プレイヤー」、「バンカー」、「タイ」の3つの賭け方があります。
プレイヤーに賭けた場合、プレイヤーの手が勝利した場合に配当が支払われます。バンカーに賭けた場合、バンカーの手が勝利すれば配当が支払われます。タイに賭けた場合、プレイヤーとバンカーの両方が同じ点数である場合に配当が支払われます。
予想が当たった場合の配当は以下の通りです。
例えばプレイヤーに$100賭けて勝った場合、$100の賭け金が戻り、$100の配当金が受け取れます。バンカーに賭けて勝った場合は、$100の賭け金+$95の配当が支払われます。
タイの場合は賭け金の8倍の利益を獲得します。
対象 | 配当 |
プレイヤー | 1:1 |
バンカー | 1:0.95 |
タイ | 1:8 |
例えばプレイヤーに$100賭けて勝った場合、$100の賭け金が戻り、$100の配当金が受け取れます。バンカーに賭けて勝った場合は、$100の賭け金+$95の配当が支払われます。
タイの場合は賭け金の8倍の利益を獲得します。
バンカーに賭けて勝利すると、カジノ側に5%の手数料(コミッション)を徴収されます。ではバンカーに賭けると不利じゃないか、と思う人もいるでしょう。これは、バカラの確率ではバンカーの方が少しだけ勝率が高くなっている事が理由です。
バンカーに賭けた方が勝率は少し高いけれども、勝った場合の配当はプレイヤーより少し少なくなるというわけです。
バカラのゲームの流れ
① プレイヤーとバンカーに2枚ずつカードが配られる
ゲームが始まると、プレイヤーとバンカーに2枚ずつカードが配られます。2枚のカードの合計点数が10以上の場合は、10を引いた数値を得ることができます。つまり、10と4のカードがあった場合、合計点数は4となります。また、合計点数が1桁でない場合は、下一桁の数字を使用します。例えば、7と9のカードがあった場合、合計点数は16となりますが、1を引いた数値である6が使われます。
② ナチュラル(8か9)が出れば勝ち

カードの配布が終了すると、勝者が決定されます。勝者は、プレイヤーとバンカーのどちらか、合計点数が9に近いほうになります。
最初の2枚で合計点が8または9の場合、それぞれナチュラル8、ナチュラル9と呼ばれ、勝ちが決定します。
もし両者ともナチュラルであった場合、9の方が8より強いハンドとなります。同点の場合はタイになります。
③ 3枚目のカードが必要に応じて追加される
ナチュラルが出なかった場合、2枚の合計点により3枚目のカードを追加するかしないかが、ルールに沿って決まります。
バカラで3枚目のカードが追加されるルールは以下の通りです。
まずはプレイヤーが、その点数により3枚目のカードを引くか引かないかが決まります。
プレイヤー点数 | プレイヤーの3枚目 | バンカーの3枚目 |
8 , 9(ナチュラル) | 引かない | 引かない |
6, 7 | 引かない | バンカー点数0~5 → 引く バンカー点数6~9 → 引かない |
0~5 | 引く | 下の表の通り |
続いて、バンカーの2枚の点数と、先に引いたプレイヤーの3枚目の数字により、バンカーが3枚目を引くかどうかが決定します。
バンカーの点数 | プレイヤーの3枚目 | バンカーの3枚目 |
---|---|---|
8, 9 | 引かない | 引かない |
7 | 全ての数字 | 引かない |
6 | 6, 7 | 引く |
0~5, 8, 9 | 引かない | |
5 | 4~7 | 引く |
0~3, 8, 9 | 引かない | |
4 | 2~7 | 引く |
0, 1, 8, 9 | 引かない | |
3 | 0~7, 9 | 引く |
8 | 引かない | |
0~2 | 全ての数字 | 引く |
これを分かりやすくまとめたのが以下のバカラのルール表になります。

※このバカラのルールを見て「こんなのとてもじゃないけど覚えられない!」と思った方、ご安心を。3枚目のカードはルールに従ってディーラーが追加してくれるので、覚えていなくてもバカラをプレイするのには何の支障もありません。
④ 勝敗決定、次のゲームへ
3枚目のカードが必要に応じて追加されると、プレイヤーとバンカーの最終的な点数が決定します。カードの合計数の下一桁の数字が9に近い方が勝利します。
そして勝利した方に賭けていた人に配当が支払われ、そのラウンドは終了です。
次のゲームはまたテーブルにある「シュー」からディーラーがカードを取って配ります。先のラウンドで使用したカードはシューには戻されません。
何度もゲームが続くとシューの残りカードが少なくなって来ると全てのカードがシャッフルされてシューに戻されます。
バカラのサイドベット
バカラには、プレイヤー、バンカー、タイのいずれかに賭けるメインの賭け方の他に、サイドベットといって、オマケでベットできる賭け方が存在します。
ゲームによって賭けられるサイドベットの種類が違いますが、代表的なバカラのサイドベットには以下のような賭け方があります。
配当倍率はオンラインカジノで代表的なEvolution Gamingのバカラゲームを参考にしていますが、ゲームやプロバイダーによっては同じサイドベットでも配当倍率が異なる場合があります。
バカラのペア サイドベット

プレイヤーまたはバンカーが最初の2枚のカードが同じ数字(ペア)になる事に賭けるサイドベットです。バカラのペア サイドベットはいくつか種類があり、数字だけでなくスートも同じ場合、配当がグンとアップします。
プレイヤーペア- 配当1:11
プレイヤーに配られる最初の2枚のカードの数字が同じ
バンカーペア- 配当1:11
バンカーに配られる最初の2枚のカードの数字が同じ
イーザーペア- 配当1:5
プレイヤーかバンカーのどちらかの最初の2枚のカードの数字が同じ
パーフェクトペア- 配当1:25
プレイヤーかバンカーのどちらかの最初の2枚のカードの数字とスートが同じ
パーフェクト ツーペア- 配当1:200
プレイヤーかバンカーの両方の最初の2枚のカードの数字とスートが同じ
バカラで使うカードの枚数に賭けるサイドベット
ビッグ – 配当1:0.5
ゲームで使用されるカードの枚数が5枚か6枚
スモール- 配当1:1.5
ゲームで使用されるカードの枚数が4枚
バカラで使うカードの色に賭けるサイドベット
オールブラック- 配当:1:24
全てのカードが黒 (スペードかクローバー)
オールレッド) – 配当:1:22
全てのカードが赤 (スペードかクローバー)
その他のサイドベット
プレイヤーボーナス・バンカーボーナス
プレイヤーとバンカーの点差に賭けるサイドベットです。点差により配当が異なります。
- ナチュラルウィン – 配当:1:1
- 4点差 – 配当:1:1
- 5点差 – 配当:1:2
- 6点差 – 配当:1:4
- 7点差 – 配当:1:6
- 8点差 – 配当:1:10
- 9点差 – 配当:1:30
スーパー6 – 配当:1:15
バンカーが6で勝利する事
プレイヤーナチュラル・バンカーナチュラル – 配当:1:3.5
プレイヤー、またはバンカーがナチュラルで勝利
他にも様々なサイドベットがバカラにはあります。サイドベットは配当倍率が高いものの、勝率は低い、ハイリスクハイリターンな賭け方なので、むやみにベットするのではなく、資金に余裕がある時に運試しを楽しむ程度にしておく事をおすすめします。
バカラのルール まとめ

この記事では、バカラのルール、ゲームの流れと賭け方、そしてサイドベットについて解説しました。
バカラは高額の賭けをするハイローラーが好むカジノゲームとして有名ですが、初心者でも低額から参加でき、ほぼ50%の勝率があるのが魅力です。ただし、運に頼るゲームであるため、負けることもあることを忘れずにプレイすることが重要です。